イタリア ウエディング


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2011年6月28日火曜日

もうすぐシエナのパリオ



とうとう1週間をきりましたよ、

パリオが行われる7月2日まで。
















柵が準備されて、地面も砂で固められていました。























各コントラーダの旗。























バルコニー席も建てられています。















円のコースの中はたぶん立ち見用?























ここにもバルコニー席。


前にもここで簡単な説明をしましたが、

とにかく7月2日と8月16日の2回行われるらしいですね。


17のコントラーダという地区ごとのチームに分かれていて、
抽選で決まった10コントラーダが馬で競争。

書くと簡単ですが、これがものすごいことになってるんです。


まず、17チーム、
シエナの人はどこに生まれたかでどこのチームを応援するか決まるみたい。
生まれたときから自分のコントラーダを応援してる。
ロミオアンドジュリエット的な話も軽~くあるほどチームへの忠誠心すごいらしい。

熱いっっとにかく熱いです!


だって、1年待ちに待ったイベント。


ここのところ、地元の人は自分のコントラーダのスカーフを巻いたりしています。

 なので、町ではたまに喧嘩とかおっぱじまったりします。

ずいぶん長きにわたり、仲の悪~~いコントラーダ同士とかあったりするみたいで。

ま、よそ者は戦々恐々ですよね。。。。
突然の怒鳴り声にビクぅっっ!!! ですよ、マジで。


















これは、車でちょっとスーパーマーケットまで行こうおっとっと
お出かけしたときの写真。


普通の道で応援orパレードの練習してる・・・・と、通れないっスけど??・・・・・


どこまでも本気(マジ)です。


手前のおじさん、指導者風。汗まきちらしてました、はい。
























これはずいぶん前の写真。夜のパーティですね。

この緑の旗のコントラーダを応援する人々。



で、ルールでおもしろいのが、

馬の競走っていっても、よーいドンっ ではないんです。



詳しくはわかりませんが、

10頭の馬に旗手が乗っていて、
何コースを走るかがまず発表されますが、(抽選)
これがほぼ勝敗を決定してしまうほどのもの。

とにかく狭いんです、このコース。
で、一番内側は狭すぎるし、柵が圧迫感を与える。

そして、ここです、おもしろいの。

10コースを走る馬は5mほど後ろがスタートポイントなんです。
そう、不利っスね。
ただでさえ一番外側。なのに5mも後ろから出発。。。

だがしかしっ!

なんと、
この10コースを走る馬がスタートしたら全体スタートなんですよ。

パン!とかスタート合図がなくて、
10コースの馬が走り出したらスタート。

おもしろくないですか?


だから、なかなか競争始まりません。

1~9コースの旗手はひたすら10コースの旗手を凝視しながらも
馬を落ち着かせつつ、なおかついつでもダッシュできるように馬を操ってます。
一瞬でも気を抜いてはいけません。

そしてそして!もっとおもしろいのが、

コースに入る直前、
すでにお互い他のコントラーダの旗手とごにょごにょ話しながら
買収工作をねっているではありませんか!

「おれ、あいつ嫌い。おれはおまえの嫌いなヤツいじめるから
お前、おれの嫌いなヤツいじめてくんない??」

みたいな?(未確認)


とにかく、コースに入ってからスタートするまで結構時間がかかって、

馬が旗手に操られながら、グルグル小さく動き回っているんです。


で、10コース旗手はもちろん、
すべての馬、とくに有利なコースにいる馬や仲悪いコントラーダの馬が
ちょっとの瞬間気が抜けるのを待ってるんですね。
馬が動いていて、後ろ向いちゃった瞬間とか。

このとき、カンポ広場はシーンっと静まり返って
普段はあんだけうるさいイタリア人も(世界各地から来ている観光客も)
このときばかりはまさに固唾を呑んで見守っています。

で、他の旗手のほんの一瞬の気の緩みを10旗手が感じ取った瞬間10馬スタート!!!
そして全馬スタート!!!

わぁ~~~!!!!とわれんばかりの大歓声!!!



いやぁ、話してるだけで興奮してきた。


ね?
シエナの人々がサッカーより愛しているというこの行事、
かなりおもしろいのがわかるでしょう??

なんてったって800年続いている伝統行事。


ぜひ一度はバルコニー席から見てみたいものです。
(そう、今回はムリ~~)




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