イタリア ウエディング


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2011年7月25日月曜日

あご



イタリアの病院について、ネット上でかなりの悪評を目にします。


システムも結構ややこしくって、私はいまだに把握していない感じです。


基本的には家族医?ホームドクターを決めて、
その人にかかっていれば問題はなさそう。

医療費も極端に安くてすむらしいです。
治療費はタダでお薬代がチケット代の2ユーロだけ、とからしい。

ただ、このへんがややこしいのですが、
ホームドクターの指示の元、
レントゲンはあっち、採血はこっちっていろんな場所に行かなきゃいけないみたい。
((まったく別の病院や診療所へ)
ちょっとお腹がイタイ・・・とかで病院行くと、かなり面倒くさいことになりそうな予感。
しかもかなり待たされるらしいし。
(風邪で1週間先の診察になったという話も。。1週間後、まだ風邪 ひいてるかな?)

私の日本人の友達は知り合いの看護婦さんのアドバイスで、
生理不順で急病を装い救急病院にいったらしいです。。。生理不順?急病??

ま、とにかく「そうすると待たなくて済むからいいわよ~~」って言われたらしい。
確かにまったく待たなかったとのこと。。。支払いもなし。
看護婦さんのアドバイスってとこがさすがイタリア。

プライベートのお医者さんにかかると、医療費ものすごい高いらしいし。


私は幸せなことに今のところたいした病気もせずにのんびり生活しています。
が、

イタリアに来てすぐ、
急病を装ったんではなく、本当に急病で病院に行きました。。。

海外生活をするとありがちだよね~~ある、ある!とか
留学とかすると誰もが通る道!気にしないで!とか、

そういったこととはちょっとかけ離れた体験をしてしまいましたよ。

ま、このブログのタイトルを見たあたりで、わたしのことをよく知る友人たちは
すでにお気づきのことでしょうとも。
もうすでに話した人には2度聞きになってしまってごめんねっ


ある夜中、1時ごろのこと。

テレビを見ながらあくびをしたら、
あらびっくり。あごが所定の位置に戻らないではありませんか。

そう、あごがはずれたのです。

実は私、コレ、日本ですでに経験済み!


比較検討のため、
まず、日本での医者の対応について。

外科病院にいったのですが、
診察室に入ってまずお医者さんと看護婦さん3人がかりで
元に戻そうと20分ほどがんばってくれましたが、まったく効果なし。
タオルを私の口に入れ、そのタオルごとあごを持って押し戻す、
ダメなら今度は私に先生が馬乗りになってあごを押す。

この辺から私はあごが痛くて涙がぽろぽろ・おまけにひどい頭痛で、
記憶がぼんやりしているのですが、

どうやってもムリなので麻酔を使うことに同意してくれ、と言われ、
ジェスチャーで同意をすると
なんだか手術室のようなところの手術台のような台に寝かされ、
うでに注射を打たれました。
その後、5秒後くらいからの記憶は一切なし。

そう、全身麻酔を使ってくれたんですね。眠ってしまいました。
私は部分麻酔かと思ってましたよ。びっくり。

起きたらもちろんあごは元通り。
ひどいめまいと立ちくらみで目覚めたあと1時間ほどは起き上がれませんでした。



さて、イタリアでの対応はというと。

まず救急病院に着いて、
救急車に乗る隊員のようなハンサムな男性(ココ重要)が
すぐ私を診察用のベッドまで連れて行ってくれ 先生を呼びに。

入ってきた女性の先生はやはり日本と同じようにあごを元の位置に戻そうと
必死にがんばってくれました。

それでも元に戻らず、救急隊員ハンサムガイも一緒にトライ。
次に看護婦2人も一緒にトライ。
とにかく私が痛がるので、みんなこわごわやっています。

まったく戻らず。

私はしゃべれないので、イタ夫と筆談。

「日本でもそう簡単には戻らなかった!」
「まさか、"戻りませんね、診察終了"とかないよね??!!」
「日本では麻酔打ったよ!」「痛いよ~~~」
「麻酔打ってくれ~~~~!!!ヘルプミ~~~!!」
「日本では!」「日本では!」の連発、大暴れ。

イタ夫、フムフムと私の英語の殴り書きを読みつつ、
イタリア語で先生と会話。

もうこの辺から涙ポロポロ。
悪評ばかりを聞くイタリアの病院。イタリアではなりたくなかった、この状況・・・・
そればっかり考えてました。

先生も看護婦さんも救急隊員もそんな事情はまったく知らず、
とってもすまなそうに私をみて、
「かわいそうに。。。イタイよね。」

ああ、なんということでしょう。
イタリアの病院の人たちはとってもとってもやさしい。
日本では、って連発してごめんね。。。。


「麻酔は使いたくないのよね・・・」とイタ夫通してお医者さん。

で、つまり、
私が痛さとコワさで力が入りすぎてしまっているから元に戻らないのだと。
力を抜いて、と言ってもムリそうだし、
筋肉を弛緩させるお薬と、痛み止めの薬を注射してもよいか、

と夫であるイタ夫の了解を取って、私もイタ夫に聞かれ承諾。

アレルギーの質問をいくつか受け、
ハンサムな救急隊員の前なので恥ずかしかったけど、おしりを半分プリっと出し、
おしりと腕に立て続けに2本のでっかい注射。

そして薬の効き待ち。
その間も先生以外みんな私の手を握っていてくれました。

先生はイタ夫に質問しながらパソコンで私の個人情報を入力。

それから先生がもう一度軽いタッチで再度あごを持ってひょいっとしたら、

あ~ら簡単に元通り。 


みんな、

バンザ~イ!

とは言わなかったけど、それに近いリアクション。

よかったね~~~と看護婦のおばさんはハグしてくれました。

私はというと、長い緊張から解き放たれほっとしたからか、
またまたポロポロ涙が。

そして、すぐアドレナリン?を注射。これを打たないと歩けないとか。

すべてが終了し、みなさんに本当に感謝しつつ、
イタ夫に担がれながら病院をあとにしました。。。。


ん???お金払ってないゾ!私、かかり逃げ??

イタ夫曰く、料金は払わなくていいとのこと。

まぁ、なんて素晴らしい!
とここでも心から感心。


この私の経験から言えることは、
このくらいの軽い症状なら(わたし的にはかなりの重症だけど・・・)
イタリアと日本の病院の対応ってそんなに変わらないのでは?と思います。


先生も看護婦さんもとってもやさしかったし、
ムリをしたりもしないし、
麻酔なんかをやたらに使おうともしない。


場所によって違うのかもしれませんが、
私の行ったペルージャの田舎の救急病院はとっても良い対応でした。

星5つ!


これからイタリアへ行くことを検討されている方、
すでにイタリアにいて病院について悪いことばかり聞いて不安になっている方、


私のこの経験も、数ある中の1つの参考例として加えていただければ幸いです!!





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